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鉱物学講座土`山明前教授(現)の研究課題「太陽系始原物質の3次元構造から探る宇宙・太陽系に おける固体物質の生成・進化モデル」がH24特別推進研究 (理工系 数物系科学)に採択されました(pdf)。

特別推進研究の目的と概要

隕石や宇宙塵は小惑星や彗星を起源とする地球外物質です。また「はやぶさ」や「スターダスト」探査機により小惑星や彗星サンプルが地球に持ち帰られました。これらには、太陽系形成初期や形成以前(先太陽系)の情報をもつ太陽系始原物質が含まれています。このプロジェクトでは、太陽系始原物質の3次元構造を原子レベルに至るマルチスケールで明らかにするとともに、高温ガスからの凝縮や宇宙線照射による宇宙風化を模擬した実験をおこない、3次元構造が再現される条件を調べます。これにより、先太陽系と太陽系という2つの異なった環境における物質の生成・変成環境を物質科学的に実証し、宇宙において物質がどのように生成されどのように進化してきたか、我々の地球を作った物質の究極のルーツを明らかにすることをめざします。